爪が教えてくれる病気の信号②
爪の表面がでこぼこになっていたり、スジのようなものが入っていたり……
爪の異常を感じたら、それは病気を教えてくれているサインかもしれません。
「爪は健康のバロメーター」なんて言われていますが、確かに爪の状態は健康状態をある程度推測することもできます。また、健康が直接原因ではない症状もあります。
今回も前回に引き続き、よくある爪の状態とその原因についてをご紹介いたします!
※体質やその日の健康状態によって爪の異常であると見えることもあります。気になる方は医師の診察を受けられることをおすすめいたします。
◎あなたの爪の状態は?
■爪の表面が黒色(黒褐色)である
爪甲が縦に帯状に黒い状態は、生理的に見られることも多く、病的なものではない場合があります。
一方、爪甲の付け根にあるホクロが原因で起こる場合や内科の病気が原因の場合もあります。また、悪性黒色腫の場合もあります(その場合には早期発見が重要となります)。
■爪が薄く白っぽくなり、薄く柔らかい
<卵殻爪(らんかくそう)・爪甲軟化症>マニキュアなどの外因のほか、内臓疾患やダイエットなどによる栄養不足が原因と考えられます。
■爪に噛み跡がつき、ぎざぎざしている
<咬爪症(こうそうしょう)>ストレスや精神不安によるものが原因と考えられることが多いです。
爪へのダメージの元にもなりますので、噛まないように気をつけてください。
■爪に割れるような縦の線が入っている
<爪縦裂症(そうじゅうれつしょう)>外部からの圧迫や遺伝、皮膚疾患が原因のことが多いですが、年齢的な変化から来る場合もあります。
■ネイルプレートが小さくなり、剥がれそう
<爪甲萎縮症(そうこういしゅくしょう)>ネイルプレートがもろく小さくなり、剥がれる症状です。皮膚疾患や内臓疾患が原因です。
■爪が白っぽく変色、厚くもろい
<爪白癬症(つめはくせんしょう)>いわゆる爪の水虫です。原因となる真菌のエサは爪の主成分となるケラチン。放っておくとどんどん進行します。
内服剤と塗り薬で完治しますので、もしかして ……と思ったら早めに受診するようにしましょう。
■爪が大きく、指先を覆うような状態
<ばちヅメ>ネイルプレートが異常に大きく、丸く盛り上がって指の先端を覆うような形になっているのが特徴です。
内部疾患によるものが多いです。肺気腫、気管支炎、拡張症、肺線維症など慢性の肺の病気に続いて起こるケースや肺ガンなどの重い病気の可能性もあります。