爪の表面がでこぼこになっていたり、スジのようなものが入っていたり……
爪の異常を感じたら、それは病気を教えてくれているサインかもしれません。
「爪は健康のバロメーター」なんて言われていますが、確かに爪の状態は健康状態をある程度推測することもできます。また、健康が直接原因ではない症状もあります。
今回も前回に引き続き、よくある爪の状態とその原因についてをご紹介いたします!
※体質やその日の健康状態によって爪の異常であると見えることもあります。気になる方は医師の診察を受けられることをおすすめいたします。
◎気になる爪の状態
■爪の表面に白い点々がある
<爪白斑(そうはくはん)>爪を形成するときにたまたまできたもので特に大した異常ではありません。爪が生え変わると自然になくなっていきます。
■爪の表面が緑色っぽい
<グリーンネイル>ジェルネイルやスカルプチュアなどの人工爪をつけている女性に見られる症状です。緑膿菌の増殖が原因で、爪が緑色に変色してしまった状態です。
■爪に縦線が入っている
爪も皮膚と同じように、年をとるにつれてシワが入るようになってきます。
縦線はそういった年齢による影響で、誰にでも見られるもの。バッファー等を使って軽く磨くと、目立ちにくくなりますよ。
■爪に横線が入っている
<爪甲横溝>先ほどご説明しました、縦線の場合は年齢に関係するものですが、横線の場合は異なります。
横線は外傷や爪周辺の湿疹などの局所的要因、または体の不調が原因として考えられています。爪の成長とともに先端に移動します。
手にあまり強い刺激を与えないようにしましょう。家事等で水を使った後、油分補給をしながらマッサージをするのもいい予防方法です。
■ネイルプレートが反ってスプーンのような状態
<匙状爪(さじじょうそう)>爪が反り返って中央がへこんだままスプーンのような曲線を描いて伸びている状態のことです。乳幼児の場合、一時的に生理的変化として見られることがあります。鉄の欠乏による重い貧血や胃の切除術後、甲状腺疾患などで見られます。病気以外では、指先に力を入れることが多い場合に同じ症状が見られます。
■爪がところどころ赤い
<爪下出血(そうかしゅっけつ)>ネイルプレートの下に血の固まりがある状態です。外部からの強いダメージを受けたことで皮下出血をしていることが原因です。痛みがひどいようであれば医師の診断を受けた方が良いでしょう。
■爪が厚くなり湾曲している
<爪甲鉤湾症(そうこうこうわんしょう)>爪が厚くなって湾曲し、角のような外観を呈することがあります。指先や爪先を覆うような形で伸びることもあります。
足の親指によく見られ、外傷によるものが多いです。爪が盛りあがり過ぎて靴で圧迫されたり、皮膚の中に食い込んでいくと痛むようになります。原因は不明な場合も多いです。